東京急行電鉄株式会社が、郊外住宅地の維持・発展を目的に、さまざまなモビリティサービスを組み合わせた、日本初となる「郊外型MaaS（利用者の目的や嗜好に応じて、最適な移動手段を提示するサービス）実証実験」（以下、本実験）を実施します。本実験は、東京都市大学と共に、未来シェアはSAVSの技術を使用した、オンデマンドバスの乗車予約システムとして技術協力を行ないます。

本実験は、「働き方改革」によるワークスタイルの変化、高齢化に伴うライフスタイルの変化や、シェアリングエコノミーの浸透など、郊外住宅地を取り巻く社会変化に対応した社会基盤の整備を目指す取り組みです。

ハイグレード通勤バス、オンデマンドバス、パーソナルモビリティ、カーシェアの4つのモビリティを組み合わせ、いつでも安心して移動できるモビリティサービスの構築を目指すもので、「次世代郊外まちづくり」のモデル地区である、田園都市線「たまプラーザ駅北側地区（写真）」を中心に実施します。本実験を通じて、いつまでも安心して暮らし続けられる「サステナブルな街づくり」を目指します。 　

実験概要

• 実験期間：2019年1月下旬～3月下旬予定
• 実施場所：たまプラーザ駅北側地区
• 実験参加者：地域住民などから実験参加者を200人強公募
• 実験目的：モビリティ毎のサービス評価や行動範囲の変化などを調査し、将来の郊外地区でのMaaS事業を展開する検討材料とする

4つのモビリティ

1.ハイグレード通勤バス
2019年1月～3月　平日のみ朝ラッシュ時間帯に1便
平日朝の時間帯に、WIFI搭載のハイグレードなバスを運行し、快適な通勤手段を提供

2.オンデマンドバス
2019年1月～3月
スマートフォンによる乗車予約システムを通じた、利用者ニーズに応じた移動サービスを提供

3.パーソナルモビリティ
2019年1月～2月
坂道や狭い道の多い住宅街でも気軽に街を回遊できるモビリティサービスを提供

4.カーシェアリング
2019年2月～3月
マンションの住民同士が車を貸し出し、利用するサービスを提供