自治体による交通 DX 事例:荒尾市「おもやいタクシー」のデータ活用とシミュレーション分析

これまでの経緯

熊本県荒尾市では、ドライバー不足の解消、市民の生活交通の充実、来訪者の周遊促進等を目的として、2020年10月より新たな公共交通として AI オンデマンド交通(おもやいタクシー)の運行を開始しました。運行開始に先立つ2019年には2度の実証実験(無償運行と有償運行)を行い、収集したデータの分析結果から想定される需要に対する供給量(車両数と車両サイズ)を算定し本格運行へと移行しました。

課題に対しての調査と検討

運行開始から約2年を経過した2022年、月間利用者数が伸び続け車両の供給不足が顕著となってきました。と同時に、利用者数が低迷する一部のバス路線や、従来より運行している予約型の定時定路線乗合タクシー等、荒尾市の総合的な交通バランスが課題であると指摘されるようになってきました。そこで、2023年、おもやいタクシーの運行データと、路線バスや乗合タクシーの利用データを活用し、公共交通の統廃合を行なった際のおもやいタクシーへの影響や、効果的な車両の増台(時間帯や車両サイズ)方法等を、仮想都市空間において網羅的な条件でのシミュレーションを行うことにより調査しました。

実運行で得られたデータの可視化と現状分析

 

【デジタルツイン】

実空間で発生した移動需要とプローブデータを仮想都市空間上に再現し、運行状況の把握と現状の分析に利用

公共交通再編によるデマンド交通への影響調査

 

【マルチエージェントシミュレーション】

移動需要が増えた際のデマンド交通への影響調査と、車両台数やサイズ(座席数)を変えた際の効果を仮想都市空間上で検証

 

対処と結果

シミュレーション結果を参考に、荒尾市地域公共交通活性化協議会での議論と承認を得て、2023/4より、最も効果的と推定された時間帯で実際に増台を行ったところ、さらなる利用者数の増加へと繋がりました。

荒尾市では、信頼できる実運行データと根拠となるシミュレーション分析結果を活用し、都市全体の交通の最適化へ取り組んでいます。

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