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行政
岡山県久米南町
乗合公共交通の利便性向上と効率化
場 所 | 久米南町全域 |
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日 程 | 2020/1/20~(平日のみ) |
時 間 | 8:15~17:00 |
車 両 | 4台 + 予備1台(中型車2台、普通車3台) |
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対 象 | どなたでも利用可 |
料 金 | 300円(1乗車1人につき、割引制度あり) |
SAVS導入の理由とその際の要望
久米南町では、平成28年度より町内の移動手段として利用できるドアツードアの予約制交通サービス「カッピーのりあい号」を運行しています。町内にタクシー営業所を構える株式会社エスアールティーに運行を委託し、高齢化率の高い同町内住民のくらしの足として定着しています。
一方、従来の運行では電話による予約を配車係が受け付け運行計画を立てているため、業務簡素化のためのいくつかの運行制限をかけざるを得ない状況でした。
従来の運行方式について評価を行い、より利便性が高く効率的なサービスへの発展を目指し、AI配車サービスの導入を検討しました。
実用化して実現できたこと
長年のカッピーのりあい号の運行において、評価を行うに足りる運行記録がデータ(乗降地点、時間など)として蓄積されていました。このデータを元にSAVSシミュレーションによる分析を行ったところ、従来の6台(ジャンボ車両含む)による運行は4台のセダンタイプで十分との結果が得られました。
さらに、従来は、(1)時刻表あり (2)1時間前予約(朝便は前日) (3)町内を5ゾーンに分けた運行区域(ゾーンを跨ぐ際は乗り継ぎ) (4)電話予約 という運行制限を設けていましたが、これらの制限を撤廃しても問題ないとの考察が得られました。
この結果を元に、2020/1/20よりSAVSによるAI配車運行へと切り替え、乗客の利便性の向上と車両数削減によるコスト減を同時に実現することに成功しています。