REPORT
サービスレポート
実際にサービス導入されたお客さまの事例をご紹介します
事業者 株式会社ファーストライフ「食べタク」
AI 便乗フードデリバリーサービス
場 所 |
札幌市全域 |
日 程 |
2021/1/18~(毎日営業) |
時 間 |
11:30~21:30 |
予 約 |
参加店舗からのスマートフォンによる予約 |
配送料 |
3.5kmまで¥500、3.6kmから5.5kmまで¥1,000 |
店負担 |
1配送あたり¥300(距離問わず) |
SAVS導入の理由とその際の要望
2020年のCOVID-19感染拡大による外出自粛が長期化し、外食産業のあり方が大きく変わりつつあります。
飲食店にとっては来客が激減する中、2020年5月、株式会社ファーストライフを中心とする有志のみなさまが集い、手軽に名店のメニューをご自宅で楽しめるフードデリバリーサービス、「食べタク」がスタートしました。
サービス開始後から参加店舗と利用者が増え続け、外出自粛のまま冬を迎えた札幌では更にニーズが高まっていますが、同時に次々と注文が入る中で配達業務の手間と煩雑さが問題となっていました。
実用化を通して実現できたこと
北海道の厳しい寒さの到来と共に、全国に先駆けて感染症の第3波に襲われた札幌では、益々「食べタク」への需要が高まりました。加えて日々刻々変化する気象と路面状況は計画的な配達を一層困難にします。
このような状況の中、当社への相談から約1ヶ月後の2021年1月18日よりSAVSを導入した運行が始まりました。加盟店舗はスマフォ用SAVSアプリにて配送予約を行い、担当車両と配送順序、ルートは全てAIに委ね、不足な情報はLINEで補いつつ運用を始めました。また、運行開始と共に集中的に運行データの収集と分析を行い、冬の札幌に適した配車パラメータを探り適用しました。
実験的にスタートした「食べタク」サービスですが、新たな生活スタイルを支えるインフラとして定着しつつあります。
行政 岩手県紫波町
コミュニティバスに代わるデマンド型乗合バス
場 所 |
紫波町全域 |
日 程 |
2020/4/1~(毎日運行) |
時 間 |
8:00~17:30 |
車 両 |
ジャンボ車両3台 |
対 象 |
どなたでも利用可 |
料 金 |
大人500円(乗合時300円)、小人200円(乗合時100円) |
SAVS導入の理由とその際の要望
地方都市では公共交通を支えるバス、タクシーのドライバー不足が深刻となっています。紫波町では2020/3/31を以て定時・定路線バスを終了。代替となる公共交通の構築を模索していました。
新たな交通の実現にあたり、利用者の多くが高齢者であることを考慮したドアツードア送迎、および山間地域を含む広域なエリアをカバーする効率性を求め、AI配車サービスの導入を検討しました。
実証実験実施、実用化して実現できたこと
2019/10、1ヶ月間の実証実験運行を実施しました。料金設定、待ち時間や乗合運行についての満足度、移動分布や時間帯の調査を行った結果、十分に既存の路線運行からデマンド型交通へ置き換えられると判断、2020/4/1からの本格運行へと繋がりました。運行開始後は週を追うごとに利用者数は増加傾向にあり、自治体と住民が一体となって公共交通を支えるモデルとして定着しつつあります。
場 所 |
新潟市中央区しも町エリア |
日 程 |
2020/3/2~3/31(平日のみ) |
時 間 |
9:00~17:00 |
車 両 |
小型ノンステップバス2台(17座席) |
対 象 |
どなたでも利用可 |
料 金 |
210円 |
SAVS導入の理由とその際の要望
旧市街地である新潟市中央区しも町エリアは、現在では高齢化が進み、自家用車を持たない住民にとって路線バスは通院や買い物など生活に必要な足となっています。
しかしながら、人口減少が進む中でバス利用者も減少、乗客のないまま走行する時間も多い定時定路線バスの運行は必ずしも効率的とは言えません。また、バス利用者は決められた路線に従って生活をしているため、行きたい時間に行きたい場所へ移動ができているかどうかは疑問の余地があります。
効率的な運行と利便性の向上を同時に満たす可能性のある、オンデマンド交通への期待としてSAVSを使った実証実験を行いました。
実証実験実施で実現できたこと
通常のバス車両を使用するため、エリア内を自由に運行することは難しく、走行できる道路は限られています。場所によっては長時間の停車も困難となります。
この道路網内を、移動需要に応じて最短ルートで走行することが効率化の鍵であり、乗降できるバス停の選定も重要です。SAVSによるリアルタイムな走行ルート変更に運用面でも追随できるよう、走行試験や実地テストを繰り返し、安全面も十分配慮した上で実験を行いました。
事業者 平岸ハイヤー株式会社
前日予約の割り当てを効率的に
SAVS導入の理由とその際の要望
地域密着、住民のくらしの足を守ることを最優先課題としてタクシーサービスを提供する平岸ハイヤーでは、車両、ドライバーを超える注文が毎日寄せられています。
利用者のニーズに応えるために、数日前からの配車予約も受け付けていますが、予約で車両が埋まってしまい、当日の「今から来て欲しい」という予約に応じられず機会損失とお客様への不便へと繋がっています。
運行できる車両をいかに効率よく配車し、より多くのお客様のニーズへと対応することが目下の課題となっています。
実用化して実現できたこと
過去の配車予約データを元に、SAVSシミュレーションにて送迎順の組み合わせ計算を行ったところ、前日までに溜まった配車予約の割り当てを、当日稼働する車両の半数以下に収められることが判明しました。
余った車両は当日の「今から来て欲しい」予約を受けられる余裕となり、タクシー運行の効率化と受注の増加へ向けてSAVS利用の拡大が進んでいます。
事業者 三井住友海上火災保険株式会社
マイカー通勤から乗合通勤へ
場 所 |
小松市 |
日 程 |
2020/2/20~(平日のみ) |
時 間 |
出社時間、退社時間 |
車 両 |
ジャンボ車両3台 |
対 象 |
小松支店従業員 |
料 金 |
- |
SAVS導入の理由とその際の要望
地方中核都市では、マイカー利用率の高止まりを一因とする都市中心部における慢性的な交通渋滞が、地域交通課題の一つとして挙げられます。また、マイカー通勤制度を導入している企業は、社員の安全管理や事故時の労働力喪失、法的リスク、風評リスクなどのさまざまな課題を抱えるとともに、利用する社員も事故の心配や心身の疲労等を抱えています。
こうした課題解決策として、乗合通勤が社会的に期待されており、導入検討をすることとなりました。
実証実験実施で実現できたこと
乗合送迎運行を開始する前に、従業員の出勤パターンを調査、時間帯や帰宅途中の買い物など曜日ごとの行動を分析し、SAVSシミュレーションにより必要台数の割り出しを行いました。
従業員全員がマイカー通勤を辞め、SAVSにより計画された乗合タクシーを使うことにより、出勤にかかる時間の大幅な増加を伴わず約7割の車両削減に繋がることが確認できました。このモデルを普及させることにより、朝夕の渋滞緩和、CO2排出量の削減、事故率減少など、社会的に大きな貢献ができるものと期待されています。
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